鍼灸院開業、鍼灸院経営される方の中で、「STPマーケティング」をご存知の方も多いとは思いますが、このSTP分析は、鍼灸院開業、鍼灸院経営に限らず、大方の経営を行う上で重要なマーケティング法になります。
ぜひ、STP分析について理解しご活用ください♪
STPマーケティングとは何か?
まず始めに、そもそもSTPマーケティングとは何かについて簡単にご説明いたします。
STPマーケティングとは、自社がどの層にどのような商品を売り込むべきなのかを3つにまとめたものを言い、マーケティング論で知られるフィリップ・コトラーが提唱したフレームワークの1つで、業種問わず活用できるので、ぜひ、ご活用いただければと思います♪
STP分析とは
Segmentation セグメンテーション 顧客を細分化
Targeting ターゲット選定 セグメントから顧客を絞る
Positioning. ポジショニング 顧客にとって価値のあるユニークなポジション
STP分析では、※1 セグメンテーションで市場の全体像を把握し、その中から狙うべき市場を決定し、競合他社との位置関係を決定し、どのようなマーケティング戦略をして行けば良いかを分析していきます。
※1 セグメンテーションとは、ビジネスを進める上で顧客をグループ分けし、見込み客を分類したりなどする。
どの業界にも言えることですが、鍼灸業界も競争率が極めて激しいので、自院オリジナルのユニークなポジショニングをつくっていくことは、マーケティングの目線で見ると特に重要になってきています。
STPマーケティングの時の注意点
○ポジショニングを見据えてセグメント化する
市場全体からセグメント化を行うセグメンテーション段階が最も慎重に行わなければならない段階だと言えるでしょう。
というのも、現在の市場はとても多様化されてきているので、可能な限り正確にセグメント化を行わないと、その次のターゲット選定やポジショニングが無駄になる可能性があるからです。
そのためには、セグメント化する段階でポジショニングを考えておく必要があります。
実際、セグメント化してターゲット選定をした後にポジショニングするという方法ではなく、その逆が好ましいのではないかという意見もあります。
逆にするまでは言い過ぎだとしても、セグメント化する段階である程度自社の強みを見据えておくことは重要だと言えます。
そうすることで、無駄なセグメント化を行う手間を省けます。
○ポジショニングを具体的にする
ポジショニングはSTPマーケティングの最後のステップです。
ここで、自社の優位性を確定させなければなりません。
この時に、できるだけ具体的な優位性を確立する必要があるのです。
ここでオススメの方法が「ポジショニングマップ」を作成することです。
ポジショニングマップとは、整骨院を例にすると、縦軸を技術面の高さ、横軸を親しみやすさと設定した時に、既存の企業はどの位置にいるかを視覚的に表したグラフです。
視覚化することで、自社はどの優位性を設定すべきなのかが具体的にわかります。
まとめ
今回は、STPマーケティングを行う上での注意点についてお話しいたしました。
これらの注意点を参考に、経営を成功に導いていただきたいと祈っております。
少しでも先生方の鍼灸院経営のヒントになれば嬉しいです。
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